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【皮膚科医が解説】なぜ治らない?「ホルモンとニキビ」の深い関係

2025-12-30

【皮膚科医が解説】なぜ治らない?「ホルモンとニキビ」の深い関係|みなと横浜ウイメンズクリニック

 

「毎日洗顔しているのにニキビが治らない」「生理前になると必ず肌が荒れる」……そんなお悩みはありませんか?

実は、大人ニキビ(吹き出物)の正体は、単なる「汚れ」や「油分」の問題ではなく、体の内側にあるホルモンバランスが深く関わっています。

ニキビとホルモンの関係を分かりやすく解説し、根本的な解決のヒントをお伝えします。

1. ニキビの「燃料」は男性ホルモン

ニキビができる最大の原因は、毛穴の奥にある「皮脂腺」から油(皮脂)が出すぎることです。この皮脂腺に「油を作れ!」と命令を出しているのが、実はアンドロゲン(男性ホルモン)です。

女性にも男性ホルモン?

女性の体内でも副腎や卵巣で作られています。
ストレスや食生活の乱れで男性ホルモンが活発になると、皮脂が過剰に作られ、毛穴が詰まりやすくなります。

Uゾーン(あご周り)に注意

口周りやフェイスライン(Uゾーン)は、男性ホルモンの影響を受けやすい場所です。ここに繰り返しできるニキビは、ホルモンバランスの乱れが原因の場合が多いです。

2. なぜ「生理前」に悪化するの?

多くの女性が経験する「生理前の肌荒れ」。これには、プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが関係しています。

生理の約1週間前(黄体期)

この時期、プロゲステロンの分泌がピークになります。プロゲステロンには以下の作用があります。

  • 皮脂を増やす作用
  • 水分をため込んで、毛穴の出口をむくませて塞ぐ作用

さらに、肌を守るエストロゲン(美肌ホルモン)が減る時期でもあるため、肌のバリア機能が低下し、ニキビができやすい「無防備な状態」になってしまうのです。

3. 「甘いもの」と「乳製品」がホルモンを刺激する

食事もホルモンに直接影響します。特に注意したいのが、糖質と乳製品です。

血糖値の急上昇

甘いお菓子や炭水化物を食べて血糖値が上がると、「インスリン」というホルモンが出ます。これが男性ホルモンの働きを強め、皮脂工場をフル稼働させてしまいます。

牛乳・プロテイン

牛乳に含まれる成分は、細胞を成長させるシグナル(IGF-1)を含んでおり、これがニキビの炎症スイッチを押してしまうことがあります。プロテインを飲み始めてニキビが増えた方は、種類を見直す必要があるかもしれません。

4. ストレスは「肌の敵」

「ストレスでニキビができた」というのは迷信ではありません。
ストレスを感じると、体は対抗するためにコルチゾールというホルモンを出します。これと同時に男性ホルモンも分泌され、皮脂が増えてしまいます。さらに、皮膚の神経からも炎症を起こす物質が出て、赤く痛いニキビを作り出します。

5. ホルモンニキビの治療

ホルモンが原因のニキビは、塗り薬だけでは治りにくいのが特徴です。体の内側からのケアを取り入れましょう。

西洋医学的アプローチ

  • 低用量ピル(ヤーズフレックス・アリッサなど):ホルモンバランスを一定に保ち、男性ホルモンの影響を抑えることで、生理前の悪化を防ぎます。

漢方・生活習慣アプローチ

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):桜皮(オウカ)という生薬が女性ホルモンのような働きをして、ニキビを抑える効果が期待されています。
  • 排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう):化膿性のにきびに効きます。 その他にも状態に応じた漢方薬があります。

食事のアドバイス
甘いものや乳製品を控え、ビタミンB群や亜鉛を意識して摂るようにしましょう。

まとめ

大人ニキビは、「ホルモンバランスの乱れ」のサインです。
スキンケアを変えても改善しない場合は、一人で悩まずに皮膚科専門医・婦人科医にご相談ください。ホルモンバランスを整える治療で、繰り返すニキビの連鎖を断ち切りましょう。

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