女性型脱毛症(FAGA FPHL)

よく耳にするAGAとはAndrogenetic Alopeciaの略で男性型脱毛症のことを指します。
女性場合はfemale のFをつけてFAGAと呼ばれていましたが、研究が進むにつれてAGAとは症状や原因が異なるものであることが判明し、現在では「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」とも呼ばれています。
女性の抜け毛は男性のように部分的に脱毛が起こるのではなく全体的に広がることが多く、びまん性(広範囲に広がる)脱毛症と呼ばれることもありますが治療を行うことによって3から6か月で多くに改善が見られます。
原因
ホルモンの変化、ストレス、栄養不足や薬剤などが原因といわれています。
女性の髪の毛はおよそ5年間 成長期にありその間髪の毛は成長し続けますが、脱毛症の成長期は短くなり1年くらいになってしまうため、十分な太さと長さを保てず、ほぼ産毛の状態で抜け落ちてしまうのです。
- ホルモンの変化 髪の成長には女性ホルモンであるエストロゲンが関与しています。
エストロゲンは40代以降、急激に低下していくことによって更年期障害などさまざまな体調の変化をもたらしますが髪の毛の成長期も短くしてしまい髪の毛の艶やコシも失われ、太さも保てず抜け落ちてしまいます。
また、加齢だけではなく出産でも同様のことが起こります。 - 栄養・血流不足過度なダイエットなどで毛根に十分な栄養・栄養を運ぶ血流が保たれていないと髪の毛を作る毛母細胞が髪の毛を作ることができなくなってしまいます。
- ストレス・睡眠不足 ストレスにより頭皮の血流が低下し血流が悪くなるとホルモンや栄養を毛根に届けることができなくなってしまいます。
また、毛母細胞の周期をつかさどる成長因子の分泌がなされる夜間に十分な休息が得られないと分泌が妨げられてしまいます。
治療
脱毛症にはさまざまな治療があります。日本皮膚科学会が定めた『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)』AGAガイドライン中でも各種の薬剤が評価されていますが、女性の脱毛症に推奨度が最も評価の高い「A」(行うよう強く勧める)のものは外用薬のミノキシジルとされ有用性が評価されています。
また、LED照射は推奨度「B」(行うよう勧める)とされており女性の脱毛症に有効と高く評価されています。
ミノキシジル(ロゲイン・リゲイン)


ミノキシジルはFAGA(FPHL)において有効性が認められています。
ミノキシジルの外用薬は頭皮に直接塗布して使用する薬であるため、全身に影響を及ぼす副作用のリスクが低いといわれています。
主な副作用には「初期脱毛」の可能性が挙げられます。初期脱毛は新しい髪の毛が生え変わるための脱毛であり、初期脱毛が見られてからおよそ4週間ほどで収束するといわれています。
ロゲイン(リゲイン)
2%ミノキシジル 外用 約1か月分 6600円
LED ヒーライト


二種類の波長のLED(590nm &830nm)を連続照射することによってマクロファージなど免疫細胞を増殖、真皮のコラーゲンやエラスチンを再構築させ「細胞レベルでのアンチエイジング」を可能にする装置です。
これまでの赤外線治療では難しかった皮下組織や筋膜までのエネルギー到達を達成し肌細胞を確実に再構築させます。
深部の血流を増加させるため血流の低下していた毛根に栄養やホルモンを供給します。
痛みや副作用のない治療です。
LED ヒーライト